BSA会員による調停の事例紹介(2017年以降)

BSAのウェブサイト等で公表されているソフトウェアの不正利用に関するBSAの会員企業が調停の申立てを行った事例をご紹介します(BSAについては「ソフトウェア不正利用の損害賠償対応業務」というページでご説明していますのでご参照ください)。

1.大阪府所在の土木工事業者の事例

  • 調停申立時期
    2021年10月
  • 裁判所
    大阪簡易裁判所
  • 権利者(会員企業)
    オートデスク インク
  • 事案の概要
    BSAの通報窓口にソフトウェアの不正コピーが行われているという情報の提供があったため、上記権利者が上記事業者に対してソフトウェアのインストール状況やライセンスの保有状況の調査を依頼しました。
    その後、土木工事業者による調査結果を踏まえて、権利者と当該事業者との間で損害賠償の交渉を行いましたが、和解交渉がまとまりませんでした。
    そこで、2021年10月に上記権利者が大阪簡易裁判所に調停の申し立てを行い、その後調停が成立しました。

2.福井県所在の設備事業者の事例

  • 調停申立時期
    2021年2月
  • 裁判所
    福井簡易裁判所
  • 権利者(会員企業)
    オートデスク インク
  • 事案の概要
    BSAの通報窓口にソフトウェアの不正コピーが行われているという情報の提供があったため、上記権利者が上記事業者に対してソフトウェアのインストール状況やライセンスの保有状況の調査を依頼しました。
    その後、設備事業者による調査結果を踏まえて、権利者と当該事業者との間で損害賠償の交渉を行いましたが、和解交渉がまとまりませんでした。
    そこで、上記権利者が福井簡易裁判所に調停の申し立てを行い、2021年9月に調停が成立しました。

3.大阪府所在の製造業者の事例

  • 調停申立時期
    2020年2月
  • 裁判所
    大阪簡易裁判所
  • 権利者(会員企業)
    オートデスク インク
  • 事案の概要
    BSAの通報窓口にソフトウェアの不正コピーが行われているという情報の提供があったため、上記権利者が上記製造業者に対してソフトウェアのインストール状況やライセンスの保有状況の調査を依頼しました。
    その後、製造業者による調査結果を踏まえて、権利者と製造業者との間で損害賠償の交渉を行いましたが、和解交渉がまとまりませんでした。
    そこで、上記権利者が大阪簡易裁判所に調停の申し立てを行い、2020年11月に調停が成立しました。

4.愛知県所在の電子部品関連装置の製造販売会社の事例

  • 調停申立時期
    2017年9月
  • 裁判所
    愛知県所在の裁判所
  • 権利者(会員企業)
    アドビ システムズ インコーポレーテッド
    オートデスク インク
    マイクロソフト コーポレーション
  • 事案の概要
    BSAの通報窓口にソフトウェアの不正コピーが行われているという情報の提供があったため、上記権利者が上記製造販売会社に対してソフトウェアのインストール状況やライセンスの保有状況の調査を依頼しました。
    その後、上記製造販売会社による調査結果を踏まえて、権利者と同社との間で不正コピーされたソフトウェアの本数や賠償額について協議を重ねていましたが、和解交渉がまとまりませんでした。
    そこで、上記権利者が愛知県所在の裁判所に調停の申し立てを行い、2017年10月に調停が成立しました。
    この調停で合意した賠償額は、BSAの通報窓口への通報を端緒とする調停の当時の国内最高額である約1億7400万円でした。

5.大阪府所在の製造業者の事例

  • 調停申立時期
    2017年5月
  • 裁判所
    大阪簡易裁判所
  • 権利者(会員企業)
    マイクロソフト コーポレーション
  • 事案の概要
    BSAの通報窓口にソフトウェアの不正コピーが行われているという情報の提供があったため、上記権利者が上記製造業者に対してソフトウェアのインストール状況やライセンスの保有状況の調査を依頼しましたが、同製造業者は一切回答しませんでした。
    そこで、上記権利者が大阪簡易裁判所に調停の申し立てを行い、2018年1月に調停が成立しました。

6.兵庫県所在の電気工事業の事例

  • 調停申立時期
    2017年4月
  • 裁判所
    尼崎簡易裁判所
  • 権利者(会員企業)
    オートデスク インク
  • 事案の概要
    BSAの通報窓口にソフトウェアの不正コピーが行われているという情報の提供があったため、上記権利者が上記業者に対してソフトウェアのインストール状況やライセンスの保有状況の調査を依頼しました。
    その結果、上記業者においてソフトウェアの不正コピーが行われていることが確認され、権利者と同社との間で不正コピーされたソフトウェアの本数や賠償額について協議を重ねていましたが、和解交渉がまとまりませんでした。
    そこで、上記権利者が尼崎簡易裁判所に調停の申し立てを行い、2017年8月に調停が成立しました。

私は、これまでBSA対応に関する案件に多く携わった経験があり、BSAへの対応に関するご相談をお受けしたり、代理人としてBSAとの交渉を行うことが可能です。ご相談をご希望される場合は、問い合わせフォームにてお気軽にお問い合わせください。

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